行雲流水
「行雲流水(こううんりゅうすい)」とはその文字の通り、空を漂う雲、流れる水のように一箇所にとどまらず、流れるように生きる様を示した禅語です。 空に浮かんだはぐれ雲を見ていると、「あんな風に自由に生きてみたいな」と思うことはありませんか?流れる水のようになにも考えずに自然に身を委ねることができればなんと楽なことかと思う人もいるかもしれません。何かに捉われること、それは生きることで身のまわりにまとわりつく固執や執着であると言えます。しかしその固執着がゆえに、人は目標を持ち、奮起し、生活出来ているとも言えます。 そんな固執や執着を捨てて、雲や水のように生きること、それは決して簡単なことではないのです。家族も家も、地位や財産、名誉も持たずになににもこだわらずに生きていくということですから、いかにも仏法的な、悟りを追い求めてそれを得た者だけがなし得ることができる生き方ではないでしょうか。
(「生きる」に活用する禅語より)
今日も、楽書塾でした。
禅語「行雲流水」を書き、団扇に「涼」と書きました。
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